妻に正当な説明もないまま、相変わらずほとんど家には帰って来ない日々が続きました。
仕事をしながら三人の子供たちの面倒をみるのは本当に大変なことです。
夫は離婚の意思は変わらない姿勢を見せ続け、勝手に先に進めた話しをしてきます。
夫の言い分はこうです。
離婚して不倫相手と一緒になりたい。
慰謝料、養育費は支払う。
住宅ローンも車のローンも自分が支払う。
公正証書を作る。
これまでと変わらない生活をしてほしい。
身勝手な言い分と責任を取ろうとしている姿勢。
どれが真意でどれが偽りなのか…
現実問題として生活費が無ければ子供三人を育てながら暮らしていくのは困難を極めることになります。
妻は夫の身勝手な言い分を受け入れる他ありませんでした。
夫は、不倫が会社にバレて職位を外されていました。
会社から干されたような状況になっているにも関わらず
今の職場で実力が振るえないなら…と、退職もしくは転勤を希望していました。
そんな状況を作った原因は全て自分にあるのだと分かっているのかいないのか、妻や子供たちに対して謝罪の言葉は一切ありません。
それどころか、子供たちに愛情はありません。
という心無い言葉を記していました。
とても信じがたく、そしていとも簡単にそんな言葉を発するのは裏があるようにさえ思えるのです。
簡単に切り捨てられるのだから諦めてほしい。
または、本当は愛しているけど自分自身に踏ん切りを付けるため。
後者であると私は信じたい。
我が子は本当に大切なかけがえのないものです。
これから数えきれないほどの喜びや感動を共有できるという幸せを自ら手放してしまうとは…
現実は夫の望むようには事は進んでいきません。
公正証書の作成は二人の同意が必要になるため、全ての内容を検討し同意するまでに至るには時間がかかります。
そこは夫の誤算であったでしょう。
公正証書を作成し妻を納得させられればすぐに離婚出来ると思っていたのではないでしょうか。
世の中そんなに甘くはありません。
最終的に数ヶ月かかって公正証書の完成に至りましたが、出来過ぎた内容にも感じられる違和感が否めません。
その内容が全て守られるなら妻と子供たちには心配することなく暮らして行けるであろうにも…