過去から順を追って…
昔、20年以上も前のこと、『君に嘘はつかない』と言われたことがありました。
『君』の部分は、君であったか名前であったかは定かではありませんが、そこは問題ではありません。
当時はその言葉を『この人は私に本当のことを言ってくれるんだ』とそのまま受け取り、ほんの少しの違和感を残しただけでした。
後にその人は沢山の嘘をついていたということが分かったのですが、『君に嘘はつかない』という台詞をあえて言った意味は…
色々嘘をついているけど今この瞬間は嘘は無い。という意味であったか、はたまた自分は嘘つきではないと主張したかったのか、おそらく前者ではないかと思われる。
今ならドラマの中でその台詞を聞くと、『その台詞が嘘だね〜』と一番に突っ込みを入れる。
『君に嘘はつかない』
『え?じゃあ誰に嘘をついてるの?』
と、その時に言えなかったのは、好意があったからでしょう。
最終的にとんでもない嘘をついていたことが明らかになった時、それまでの人生で大小なりともあった裏切りに勝る一番の出来事であったため、人間不信に陥ったのでした。
でもこれはただの序章にしか過ぎません。
つづく